聖ヨハネ聖堂とセルチュク:多くの旅行者が見逃すエフェソスのもう一つの顔

エフェソスの先にあるセルチュクへ。聖ヨハネ聖堂、アヤスルク城、14世紀のイーサー・ベイ・ジャーミィなどの見どころと、慌ただしくならずに日帰り観光へ組み込むコツをご紹介します。

聖ヨハネ聖堂とセルチュク:多くの旅行者が見逃すエフェソスのもう一つの顔
写真:Fidan Jafarova / Pexels

公開日:2026年10月25日

エフェソスを訪れる人の多くは、ケルスス図書館と大劇場を見学したら、そのままクシャダスへ戻ってしまいます。しかし、そこから車でほんの数分のセルチュクの町には、落ち着いた雰囲気の見どころが揃っています。壮大なビザンツ時代の聖堂、丘の上にそびえる城塞、そして14世紀に建てられたモスク。ここでは、セルチュクで見られるスポットと、エフェソス観光の日に無理なく組み込む方法をご紹介します。

セルチュクがエフェソスの歴史に欠かせない理由

エフェソスは、ある日突然消えてしまったわけではありません。港が土砂で埋まり、古代都市が衰退していくにつれて、人々の暮らしは少しずつアヤスルクの丘、つまり現在のセルチュクを見下ろす丘へと移っていきました。キリスト教徒、ビザンツ帝国、トルコ系の君侯、そしてオスマン帝国が、それぞれこの丘に足跡を残しています。

セルチュク観光は、エフェソスから外れた寄り道ではありません。同じ物語の「次の章」なのです。先に古代都市を見てから丘を訪れると、この地域が何世紀にもわたってどう移り変わってきたのかが、ぐっとはっきり見えてきます。

聖ヨハネ聖堂

伝承の墓の上に建てられた教会

初期キリスト教の伝承によると、使徒ヨハネは晩年をエフェソスで過ごし、アヤスルクの丘に葬られたといわれています。この場所にはまず小さな教会が建てられました。6世紀になると、ビザンツ皇帝ユスティニアヌスがこれを建て替え、ドームを戴く大聖堂を築きます。当時、この地域で屈指の規模を誇る教会でした。

ヨハネがエフェソスでどのような生涯を送ったのか、その詳細については今も歴史家の間で議論が続いています。それでもこの伝承は、千年以上もの長きにわたって巡礼者をこの丘へと引き寄せてきました。現在も、聖堂の中央付近には伝承上の墓所の場所が示されています。

現在見られるもの

度重なる地震と何世紀にもわたる荒廃によって聖堂は崩れ落ちましたが、一部は丁寧に修復されています。主な見どころは次のとおりです。

  • 迫害の門: 丘を上っていく途中にくぐる、要塞化された門
  • 大理石の円柱: 再び立てられた円柱が、かつての聖堂の大きさを感じさせてくれます
  • 聖ヨハネの伝承の墓: かつての主祭壇があったエリアの中にあります
  • 洗礼堂: 本堂の隣にある小さな建物
  • 眺望: セルチュクの町並みやイーサー・ベイ・ジャーミィ、そしてアルテミス神殿跡へと続く平野を一望できます

聖堂は、エフェソスのメイン遺跡に比べて人が少なく、ゆっくり見学できることがほとんどです。

実用メモ: 足元はでこぼこしており、日陰もほとんどありません。暖かい季節には、水と帽子をお忘れなく。

アヤスルク城

聖堂のさらに上にはアヤスルク城がそびえています。城壁の大部分は、ビザンツ時代とその後のトルコ時代のものです。丘の上からは、町並みとエフェソスへと続く谷を広く見渡せます。

城への入場可否は、年によって変わってきました。入場チケットについては、当社の博物館チケットページをご覧ください。

城が閉まっている場合でも、聖堂の敷地から眺める城壁は見応えがあり、下から写真を撮っても絵になります。

イーサー・ベイ・ジャーミィ

アヤスルクの丘のふもとに建つのがイーサー・ベイ・ジャーミィです。14世紀、オスマン帝国以前にこの一帯を治めていたトルコ系の君侯国、アイドゥン君侯国のもとで建てられました。アナトリアに残る初期トルコ系モスクの中でも、屈指の美しさを誇る建築です。

注目したいポイントはこちら。

  • 西側のファサード: 高くそびえ、大理石の彫刻装飾が施されています
  • 転用された古代の円柱: 中庭や礼拝堂に見られ、近隣の遺跡からいかに多くの古い建材が運ばれてきたかを物語っています
  • 中庭: かつては今とは異なる造りでしたが、現在は残された柱の基部や断片が置かれています

イーサー・ベイ・ジャーミィは現役の礼拝所ですので、敬意を払った服装でお越しください。肩と膝は隠し、女性は髪を覆うスカーフをご持参ください。

礼拝の時間帯は、通常、外で待つよう求められます。

セルチュクの町

セルチュク自体は、こぢんまりとした親しみやすい市場町です。歩いて回るのも簡単で、チャイを楽しめるティーガーデンや素朴な地元の食堂、日用品からお土産まで扱うお店が並んでいます。

町の中心部では、通り沿いに続くビザンツ時代の水道橋の遺構が目に入るはずです。春から夏にかけては、アーチの上にコウノトリが巣を作っている姿もよく見られます。

知っておきたいセルチュクの見どころをあと2つ

アルテミス神殿

アルテミス神殿は、かつて古代世界の七不思議のひとつに数えられていました。現在は湿地帯の中に、復元された円柱が1本だけ立っているのみです。往時の姿を思い描くには想像力が必要ですが、それでも少し立ち寄る価値はあります。歴史や見学のポイントについては、当社のアルテミス神殿ガイドをご覧ください。

エフェソス博物館

エフェソスから出土した重要な遺物の多くは、遺跡ではなくセルチュクの博物館に収められています。有名なアルテミス像もそのひとつです。かつて街の住居や神殿を彩っていた品々をご覧になりたい方は、エフェソス博物館ガイドをぜひお読みください。

エフェソス観光の日にセルチュクを組み込むには

当社のエフェソス行き運転手付きプライベートカーなら、すべてのエフェソスパッケージで、セルチュクの見どころを無料のオプション立ち寄り先として追加できます。訪れたい場所をドライバーにお伝えください。

おすすめの順番と所要時間

エフェソス見学のあとは、次の順番で回ると無駄な移動がほとんどありません。

  1. アルテミス神殿: 約15〜20分
  2. 聖ヨハネ聖堂: 約30〜45分
  3. イーサー・ベイ・ジャーミィ: 約15〜20分
  4. エフェソス博物館: 約1時間

4か所すべてを回ると、短い移動時間を含めておよそ2時間半です。1〜2か所だけ選んでいただくこともできます。

1日の流れ

  1. クシャダスのホテル、またはクシャダスのクルーズ港までお迎えにあがります。
  2. パッケージに含まれている場合は、まず聖母マリアの家を訪れます(約30〜60分)。
  3. ドライバーがエフェソスの上の門までお送りします。そこから古代都市を歩いて下っていきます(約1.5km、のんびり歩いて2〜3時間)。
  4. ドライバーは下の門でお待ちしています。
  5. そこからセルチュクまではすぐです。お選びいただいた立ち寄り先を巡ります。
  6. パッケージにシリンジェが含まれている場合は、続いて村を訪れます(約1〜1.5時間)。セルチュクはその途中にあります。
  7. クシャダスまでお送りします。

ご注意: 当社のツアーは送迎のみのサービスです。ガイドと入場チケットは含まれていません。入場チケットは、当社の博物館チケットページでお求めいただけます。開館時間は変更されることがありますので、訪問前にご確認ください。

クルーズ船でお越しの場合

帰船時刻までの上陸時間が約6時間に満たない場合は、エフェソスのみに絞るのがおすすめです。それ以上時間があれば、セルチュクの見どころを1〜2か所無理なく追加できます。寄港時間はクシャダス・クルーズ船スケジュールでご確認いただき、あわせてクルーズ寄港日プランナーもご覧ください。移動方法については、クシャダスのクルーズ港からエフェソスへの行き方で詳しくご紹介しています。

より長く滞在される方は、クシャダス1日・2日・3日モデルプランで、セルチュクを含めた旅程の組み立て方をご覧ください。

チケット

聖ヨハネ聖堂、エフェソス博物館、エフェソスの入場チケットは、当社の博物館チケットページで、当日分から7日先までご購入いただけます。お支払いはカードで、バーコード付きのチケットはWhatsAppでお送りします。ご購入の際は、入場者お一人ずつのフルネーム、パスポート番号、国籍が必要です。当社は独立した販売事業者であり、省庁の公式ウェブサイトではありません。ご購入後のチケットは払い戻しできませんので、あらかじめご了承ください。

よくある質問

すでにエフェソスを見た場合でも、聖ヨハネ聖堂は訪れる価値がありますか?

はい、特に初期キリスト教やビザンツ史に興味のある方にはおすすめです。エフェソスの後の時代の姿を知ることができ、メイン遺跡より人が少ないことが多く、丘からの眺めも開放的です。

聖堂の入場方法や開館時間はどこで確認できますか?

入場チケットは、当社の博物館チケットページでお求めいただけます。開館時間は変わることがあるため、ここでは掲載していません。訪問前にご確認ください。

セルチュクにはどれくらいの時間を見ておけばよいですか?

聖ヨハネ聖堂に約30〜45分、イーサー・ベイ・ジャーミィに約15〜20分が目安です。アルテミス神殿も訪れる場合はさらに15〜20分、エフェソス博物館を含める場合は約1時間を加えてください。

どのエフェソスパッケージでも、セルチュクの立ち寄り先を追加できますか?

はい。イーサー・ベイ・ジャーミィ、聖ヨハネ聖堂、アルテミス神殿、エフェソス博物館は、当社のすべてのエフェソスパッケージで無料のオプション立ち寄り先としてご利用いただけます。対象となるのは、エフェソスのみのプラン、エフェソスと聖母マリアの家のプラン、そしてエフェソス・聖母マリアの家・シリンジェのプランです。

1台の車に何人まで乗れますか?

1台につき最大8名様までご乗車いただけます。料金はお一人様ごとではなく、車両1台ごとの設定です。それ以上の人数のグループには、2台目の車両をご用意します。

古代都市とあわせて、セルチュクの落ち着いた魅力にも触れてみたい方は、クシャダス発エフェソス・プライベート送迎をご予約のうえ、ご希望の立ち寄り先をお知らせください。24時間前までキャンセル無料で、お支払いは現金またはカードをご利用いただけます。

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